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病院長挨拶
 近年、日本社会を取り巻く環境は大きく変わろうとしています。地域医療を支える当院においても人口減少および高齢化問題、未知の感染症による脅威、働き方改革、デジタル化など、課題が山積しております。このような激動の時代に病院長を拝命し、その重圧に身の引き締まる思いですが、誠心誠意努めて参りますので、どうぞよろしくお願い致します。

 さて、紀南病院は、昭和20年12月19日、終戦直後の混乱期の中、紀南地方の医療体制を整備するため、和歌山県、関係各市町村長及び各農業会のご尽力により設立されました。開設以来、歴代病院長を始めとする病院職員が一丸となり、「地域住民のための基幹病院」としての使命を果たすべく懸命に努力し、お陰様で今年開設80周年を迎えることとなりました。これもひとえに地域住民の皆さまの長年にわたるご理解とご支援の賜物であり、心より御礼申し上げます。

 現在は田辺市、白浜町、上富田町、みなべ町の1市3町で構成される公立紀南病院組合の運営により、23診療科356床(感染病床4床)の体制で診療を行っております。病棟も急性期病棟を担う7病棟に加え、在宅復帰を目指す患者を支援する回復期のための地域包括ケア病棟を1病棟設置しております。また、当院は和歌山県から救急告示病院、災害拠点病院、第二種感染症指定病院、地域周産期母子医療センターおよび紹介受診重点医療機関を、厚生労働省より地域がん診療連携拠点病院、へき地医療拠点病院および臨床研修病院(医科、歯科)に指定され、公的医療機関としての役割も担っております。特にがん診療、周産期医療、小児医療、救急医療、心疾患治療などに対しては地域住民の皆さまより高い評価を頂いております。がん診療においては、ロボット支援下手術を含めた低侵襲手術を推進しており、また心疾患に関しては、循環器内科と心臓血管外科が共同して365日24時間体制で救命すべく、最先端治療に力を注いでおります。

 当院の基本理念は、「私たちは、患者さまに優しさを持って接し、皆様から信頼される医療を目指します」としております。今後もより一層地域に密着して、地域住民の皆さまに今まで以上に安心、信頼して頂けるように努力してまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

令和7年4月1日
紀南病院 病院長 榊 雅之

 

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