topページ  > 本校について > 新校舎移転時の座談会(平成29年9月)

座談会

紀南看護専門学校は、「生命の尊厳と人格尊重を基盤に、豊かな人間性を養い専門職業人として社会に貢献できる看護師を育成すること」を理念に掲げ、昭和28年に設立されました。平成29年9月には、現在の新校舎に移転。
新しい舞台に移った紀南看護専門学校はどこへ向かうのでしょうか。学生を見守る四名の職員に、お話をお聞きしました。

釣本事務長 プロフィール
【出身】
和歌山県田辺市/昭和33年生まれ
【略歴】
平成15年 情報管理課課長
平成18年 医事課課長
平成23年 事務局次長
平成23年 事務局長 兼 紀南看護専門学校事務長

紀南病院への着任
昭和55年4月1日 入職
【趣味】
自転車、熱帯魚・らんちゅうの飼育、釣り、旅行
【座右の銘】
一期一会、晴耕雨読
大宮副学校長 プロフィール
【出身】
大阪府豊中市/昭和32年5月生まれ
【略歴】
昭和57年 豊中看護専門学校卒業
市立豊中病院 入職
平成17年 退職
田辺市民総合センター 健康増進課(臨時職員)
平成18年 社会保険紀南看護専門学校 採用
平成19年 社会保険紀南看護専門学校 副学校長 就任/現在に至る
【趣味】
園芸
赤木学校長 プロフィール
【出身】
広島県福山市/昭和25年2月21日生まれ
【略歴】
昭和50年 阪大医学部卒業。1年間 阪大病院で研修
昭和51年 紀南病院入職
平成23年 紀南病院 病院長就任、紀南看護専門学校 学校長 就任

紀南病院への着任
昭和51年7月1日
【趣味】
音楽、山登り、旅行(沖縄は21回行った)、囲碁(アマ4段くらいのウデマエ)
楠本教務長 プロフィール
【出身】
和歌山県上富田町/昭和36年7月20日生まれ
【略歴】
昭和59年 社会保険紀南綜合病院入職。
内科、外科、心臓血管外科・循環器内科 病棟勤務
平成17年 看護研修研究センター看護教員養成課程修了
平成17年 紀南看護専門学校専任教員
平成21年 紀南病院7階西病棟勤務
平成25年 紀南看護専門学校勤務/現在に至る
【趣味】
趣味と呼べるものは特になく、老後のために現在見つける努力しています。
【座右の銘】
ではないですが、「人生楽ありゃ苦もあるさ~♪」水戸黄門の主題歌を呟きながら、日々過ごしています。

新校舎へ移転し、新たなステージへと進んだ紀南看護専門学校の魅力を教えてください。

本校の学校長と実習先である紀南病院の病院長をしている赤木 秀治と申します。
旧校舎は、築42年の歴史はありましたが、建物自体の老朽化や、狭さ、設備の不足などが目立ち、学生たちが学ぶ上で課題がたくさんありました。それらを解決するためにも、平成29年に新校舎に移り、より良い環境づくりを行いました。新校舎は、実習を行う紀南病院の敷地内にあり、実習室や図書館など、学生が授業外でも学習できるような設備を整えました。

本校の副学校長を務めている大宮 加津子です。
新校舎は、実習室や図書室が充実していますので、以前よりも学生が自主的に学習している姿を見かけるようになりました。
今までは、実習病院と学校の往復に時間がかかっていましたが新校舎は、学生たちにとってよりよい環境となり、移動時間が少なく時間にゆとりが生まれました。
学生たち一人ひとりが、目標に向かって学習する時間ができたことは、大きな魅力であると言えます。

実際に足を運ぶと、学生の方々がとても明るく、フレンドリーに接してくださる場面が多くありました。そのために、何かカリキュラムとして取り組んでいることは、ありますか?

教務長をしている楠本 素代です。
綺麗で広い校舎で学んでいるということ自体が、学生たちの積極性やモチベーションの向上につながっていると感じます。
学生たち自身が楽しみながら、当校での生活を送り、時間のゆとりが生まれたことで、心にもゆとりが生まれたのだと思います。

本校の卒業生の多くは、同じ敷地内にある紀南病院に勤務しています。実習先に身近な先輩がいることは、学生たちにとっても心強く、安心できる要素の一つだと思います。
また、同じ校舎で学ぶ先輩たちも、入学してきた後輩への歓迎会やレクリエーションなどを積極的に行う伝統があるので、自然とコミュニケーションが取れわからないことをすぐに聞ける雰囲気があると思います。

当校の実習では、紀南病院を利用しています。実際に、講師として座学の授業に来ていただいている方も、多く働いています。学生たちと普段から交流のある方が実習先にいるというのは、学生たちの精神的な負担も軽減されていると感じています。
学業面での不安要素は、学生たちのモチベーション低下につながると思うので、そうした負担をなくしていくことは、我々の重要な責務であると考えます。

新校舎に移転して、入学希望の学生さんや、在籍している学生のみなさんに変化は見られますか?

釣本 博之と申します。本校の事務長をしています。
当校は、和歌山県内を中心に、学校の近くから通う学生が多くいます。
自宅から通えるという点で、学生たちの負担が少なくて済むという魅力があるからだと思います。

実家から当校に通い、紀南病院に就職している学生が多くいます。
地元で医療面から貢献したいという学生が圧倒的に増えていると実感しています。

地元で育ち、社会に出て地元に貢献する。このことは、とても重要かつありがたいことであると感じています。地域医療では、人手不足が深刻化し、紀南地方では、この課題に対して迅速な対応が求められています。そうした中で、看護師を目指す学生たちが、地域に貢献してくれているという現状は、とてもうれしい事です。当校から強制するのではなく、自主的な考えで、地域社会に貢献する学生が自然と生まれてくる、このことは当校の魅力の1つであると思います。

地域医療の現場で、人手不足が深刻化する現在、紀南看護専門学校のような地域密着型の人材育成は、課題の糸口にもなると思いますが、いかがでしょう?

地域密着型だからこそ、地域に貢献できる人材育成を目指していますが、その分視野が狭くなってしまうという課題もあります。周辺地域の情報のみに頼りきりにならず色々な視点から、物事を見ることができるよう、自己研鑽が必要だと思っています。

地域密着型というのは、とても良いことだと思いますが、その反面、「井の中の蛙」状態であるとも言えます。私たちが育てるべき人材は、地元で働くだけでなく、この広い社会において貢献できる豊かな人間性を持った看護師です。そのために、私たちがすべきことは、環境や設備の充実だけはなく、幅広い視野を身につけることができる教育だと思います。

最後に、進化を遂げた紀南看護専門学校において、これからの目標や学校に対する思いを教えてください。

長年、「学生たちが学習しやすい、快適な環境を提供したい」という想いがありました。旧校舎の老朽化は、学生たちの課題ではなく、我々が克服すべきものだったので、新校舎への移転は、一つの節目だと思います。これからはこの環境を活かし、さらにレベルの高い教育ができる環境を提供できればと思います。

広く環境の整った新校舎に移転したことで、学生たちがのびのびと学習していることは、職員である私も嬉しいです。この環境や設備を活かして、社会に貢献できる看護師になってくれるよう、全力でサポートしていきたいと思います。

看護師に必要な知識・技術・態度を身につけ、自分の考えをしっかり持ち、社会に貢献できる看護師になって欲しいと思っています。学習環境もととのっています、学生たちの自主性や積極性などをのばし、人間的にも成長し学んでいけるようサポートしたいと思います。

これからは、豊かな人間性と自分で行動できる自主性の両方を兼ね備えるための教育が必要です。
「言われたことは、できる」のが最近の若い方の特徴ですが、言われたことや教科書に載っているようなことだけでなく、細やかな気配りや気遣いも、看護師には必要なスキルです。環境が整っている今だからこそ、そうした人間性を育成していくような教育を行っていきたいと考えています。まだスタート地点、これからが正念場だと思います。

豊かな環境と、のびのびした校風。スタートを切った申請紀南看護専門学校の『これから』をつくるのは、学生のみなさん一人一人です。

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〒646-0011 和歌山県田辺市新庄町225番地の135

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